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雨の日が少し好きになる──梅雨に聴きたい邦楽10選

白波瀬 まどか

2026.05.15 Update

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この記事でわかること

  • 01.じめじめした梅雨の季節を、少し心地よくしてくれる邦楽を10曲厳選。
  • 02.雨の日にぴったりの静かな曲から、どんよりした空気を吹き飛ばす一曲まで、気分に合わせて選べるプレイリスト。
  • 03.「雨の日のおとも」として本当に聴いている10曲を紹介

梅雨が好きじゃない、という人は多いと思う。
湿気、曇り空、傘の煩わしさ。

でも正直に言うと、私は梅雨がそこまで嫌いじゃない。
雨の音を聴きながら部屋にいる時間が、なんだか好きなのだ。
窓を少し開けて、雨の匂いがする空気の中で音楽をかける。
その組み合わせが、妙に心地よい。

今回は、そういう時間に寄り添ってくれる邦楽を10曲選んだ。
しとしと降る朝、どんよりした午後、雨が上がった夜。
それぞれの「雨の場面」に合う曲を、私が本当に聴いているものだけから厳選した。

No.01 宇多田ヒカル「First Love」

こんな場面に:雨の朝、コーヒーを飲みながら

梅雨の朝に聴く宇多田ヒカルは、反則だと思う。
「First Love」のイントロが流れた瞬間、窓の外の雨粒まで音楽の一部になる気がする。
1999年リリースのこの曲は、何十年経っても「雨の朝の定番」として更新されない。
それだけの強度がある。

歌詞の中に雨は出てこない。
でも、この曲が持つ湿度と静けさが、梅雨の空気と完璧に溶け合う。

No.02 ヨルシカ「雨とカプチーノ」

こんな場面に:しとしと雨の午後、何もしない時間

2019年のアルバム『エルマ』収録のこの曲は、タイトルの通り雨の日のための一曲だ。
n-bunaの作るサウンドスケープは、雨の日の室内をそのまま音にしたような質感がある。
suisの声が重なったとき、部屋の中に雨が降り込んでくるような錯覚を覚える。

「何もしない午後」に流すのが一番合っている。
本を読むでもなく、ただ雨音と一緒に聴く。それだけで十分な一曲。

No.03 Vaundy「napori」

こんな場面に:梅雨の夕方、少し気持ちが沈んでいるとき

Vaundyの楽曲の中でも「napori」は特別に雨の日向きだと思っている。
ゆったりしたビートと、どこか遠くを見ているような歌詞の距離感が、梅雨特有の「なんとなく気持ちが重い」感覚に寄り添ってくれる。

沈んだ気持ちを無理に上げようとしない曲。
そういう曲が梅雨には必要だと思う。

No.04 あいみょん「あした世界が終わるとしても」

こんな場面に:雨の日の夜、一人でいるとき

あいみょんの楽曲の中で、梅雨の夜に一番聴きたくなるのがこれだ。
「マリーゴールド」の明るさとは対照的な、少し投げやりで正直な感情が詰まっている。

「あした世界が終わるとしても」というタイトルの通り、投げやりなようで、でもどこか温かい。
雨の夜に一人でいるときの、あの独特の感情をそのまま歌にしたような曲。

No.05 YOASOBI「夜に駆ける」

こんな場面に:雨の夜、テンションを少し上げたいとき

「雨の夜に静かな曲ばかりじゃ息が詰まる」というときのための一曲。
YOASOBIの「夜に駆ける」は、梅雨の夜の湿度の中でも、どこかへ走り出したいような気持ちを呼び起こしてくれる。

ikuraの声の疾走感と、Ayaseのトラックが持つ「夜の速度」が、じっとりした梅雨の空気を切り裂く。
プレイリストの流れを変えたいとき、ここに差し込むのがいい。

No.06 くるり「東京」

こんな場面に:雨の中、電車に乗っているとき

雨の日の通勤・通学に、くるりの「東京」は切実なほど合う。
1999年リリースのこの曲が持つ「都市の孤独」は、梅雨の灰色の景色と重なって、胸の奥に刺さってくる。

窓の外を流れる雨の街を見ながらこれを聴くと、なぜか「東京で生きている」という実感が強くなる。
悲しいんだか清々しいんだかわからない、あの感覚。
梅雨の通勤電車にこれ以上ない一曲。

No.07 スピッツ「チェリー」

こんな場面に:雨が小降りになった昼下がり

スピッツを梅雨のリストに入れないわけにはいかない。
「チェリー」は春の曲というイメージが強いけれど、しとしと雨が小降りになった昼下がりに聴くと、なぜかすごく合う。
草野マサムネの声の透明感が、洗われた空気とリンクする。

重くなりすぎたプレイリストに、こういう「抜け感」を入れることが大切だと思っている。

No.08 米津玄師「Lemon」

こんな場面に:梅雨の中休み、晴れ間が出たとき

「Lemon」は悲しい曲だけれど、不思議と梅雨の「晴れ間」に聴きたくなる。
どんよりした日が続いた後に少し日差しが差し込んだとき、この曲のイントロが自然に頭に浮かぶ。

悲しみと光が共存している曲だから、雨と晴れが混在する梅雨という季節に合うのかもしれない。
ほんの少しの晴れ間を、この曲と一緒に感じてほしい。

No.09 never young beach「お別れの歌」

こんな場面に:雨の休日、だらだら過ごす午前中

MUSINAの読者にはまだ知らない人もいるかもしれないが、ぜひ梅雨に発見してほしい一曲。
never young beachの音楽は、シティポップの系譜にありながら、力が抜けていて、雨の休日のだらだら感にぴったりはまる。

「お別れの歌」というタイトルに反して、曲の温度はとても穏やかだ。
何もしなくていい雨の休日の午前中、これをかけながらごろごろしていたい。

No.10 中島みゆき「糸」

こんな場面に:梅雨が明けそうな夜、雨音を聴きながら

最後はこの曲で締めたい。
中島みゆきの「糸」は、梅雨が終わりかけているような夜に聴くと、妙に沁みる。
長かった雨の季節が終わろうとしているとき、「縦の糸はあなた、横の糸は私」という歌詞が、人と人のつながりを静かに思い出させてくれる。

雨の季節に少し内向きになった気持ちを、そっと外へ向けてくれる。
プレイリストの最後を飾るにふさわしい一曲。

まとめ:雨の日も、音楽があればいい

10曲を並べてみると、静かな曲が多い。
それが梅雨という季節の正直なところだと思う。
無理に元気を出そうとしなくていい。雨の音と音楽と一緒に、ただその時間に居ればいい。

この10曲が、誰かの梅雨を少しだけ好きにしてくれたら嬉しい。

No.曲名アーティストこんな場面に
01First Love宇多田ヒカル雨の朝、コーヒーを飲みながら
02雨とカプチーノヨルシカしとしと雨の午後、何もしない時間
03naporiVaundy梅雨の夕方、少し気持ちが沈んでいるとき
04あした世界が終わるとしてもあいみょん雨の日の夜、一人でいるとき
05夜に駆けるYOASOBI雨の夜、テンションを少し上げたいとき
06東京くるり雨の中、電車に乗っているとき
07チェリースピッツ雨が小降りになった昼下がり
08Lemon米津玄師梅雨の中休み、晴れ間が出たとき
09お別れの歌never young beach雨の休日、だらだら過ごす午前中
10中島みゆき梅雨が明けそうな夜、雨音を聴きながら

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